万城目学さんの長編小説。今度の舞台は滋賀。これまで読んだ万城目作品同様、とっても楽しかった。 偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫) 作者:万城目学 集英社 Amazon 滋賀県の湖東側にある、石走(いわばしり)。そこは、琵琶湖から不思議な"力"を得た日出(ひので)一族の本家が住む城下町だった。主人公日出涼介は、湖西に住む分家の息子。"力"の修行のため、親元を離れ春から石走高校に入学する。携帯電話の通じる現代なのに、城に住む日出本家の生活は非常識そのもの。涼介と同い年で本家の跡取り息子である淡十郎。「グレート清子」の異名を持つ姉の清子。そして涼介の同級生で、日出家のライバル棗家の跡取り息子、棗…