「ムッソリーニのアズーリ」 独裁者ムッソリーニの大会招致 ウルグアイで開催されたワールドカップが大成功したことで、欧州各国の大会への関心も高まった。第2回大会は前回より大規模になるのは必至で、開催国に立候補したのはイタリアとスウェーデンの2ヶ国となった。 当時のイタリアは、ファシスト党総裁ベニト・ムッソリーニによる一党独裁国家だった。ムッソリーニはサッカー好きでもあったのだが、ワールドカップという祭典に大いなる宣伝価値を見いだしていた。そこで、イタリアサッカー連盟会長のジョルジョ・バッカロ将軍に「いかなる代償を払っても、ワールドカップの開催権を手に入れるように」と厳命する。 すでにFIFAは「…