馬部隆弘著『椿井文書 日本最大級の偽文書』(中公新書、2020年)、再読了。 江戸時代に椿井政隆によって創られた数百点もの偽文書である椿井文書。椿井政隆はなぜ偽文書を作成したのか、偽文書は地域史研究にどのような影響を及ぼしているのか。 偽文書から近世社会の一面を照らし出す一冊。 馬部隆弘著『椿井文書 日本最大級の偽文書』(中公新書、2020年)本書では畿内一円で活動した椿井政隆という人物を取り上げ、江戸時代に偽文書が作成された社会背景、作成者本人の動向、そして偽文書を受容した影響を論じている。 偽文書と聞くと、民放の鑑定番組にて安価な鑑定額を提示されて笑いものにされるイメージがあるかもしれない…