中医協がゾコーバの有用性の乏しさを指摘し、薬価引き下げへ 塩野義製薬が製造販売する新型コロナウイルス感染症治療薬ゾコーバについて、2024年10月9日開催の厚労省中央社会保険医療協議会(中医協)において、標準治療に対する追加的有用性がなく、費用対効果は極めて悪いとして、薬価が引き下げられることになったと報じられています[1]。 ゾコーバはそもそも承認されるべきではなかった ゾコーバは、パンデミック等の緊急時に「有効性の推定」だけで承認を与える例外的な制度として創設された緊急承認制度の第1号として、2022年11月に承認された薬剤です。しかし、そもそも、緊急承認を与えたこと自体に問題がありました…