サブタイトル 社交の苦手な私が見知らぬ人と 図書館の高齢者専用席があるテーブルに一人の高齢男性がポメラ を前にして座っていた。4客用テーブルの椅子の3つが空いていて、いつものように「お邪魔します」といって私は荷物を置いた。珈琲を買いに行ってから椅子に座るなり「細かい文字がよく見えますね」と切り出した。それから予期しない100分もの話が続いた。 1.前立腺がんの生検のはなし 空襲からAIまで多岐にわたる話題の中で今、記憶に残っているひと つは私大付属の病院でがんの生検を受けた話である。下半身麻酔が効いてくると制御できなくなり表現のしようのない感覚だそうである。初めて聞いたはなしである。「日帰りで…