儀装馬車とは、皇室の重要な儀式を行う際に使用される美しく飾られた馬車のこと。
日本においては、明治時代以降、1号から4号まであり、そのほとんどが明治の終わりから昭和の初めに製造されたもので、美術品的価値も有している。
現在使用されているのは、1913年に製造された儀装馬車4号で、外国からの特命全権大使が新任に当たって行われる信任状捧呈式の際、大使が希望した場合に送迎で使用される。
新任大使の送迎に馬車を使用している国は、世界的に見ても英国やスペインなど数か国だが、我が国の場合、自動車より馬車を希望する大使が多い。