目が覚めて我に返る 静かな部屋が 夢ではなかったことを ~葬儀後 皐月~ 朝。起きてご飯を作り、洗濯をして、掃除をして。 また変わらない1日が始まる。 次男も新聞配達を1日だけお休みを延ばしたが、次の日から復活した。 だが学校は変わらずコロナで自粛。 しばらくは主人も忌引きで休みとなる。 家族はみんな家に居るが、お弁当作りもなく、動きのない日々だった。 2日後に、葬儀に間に合わなかった従妹が中部から来てくれた。 わずかな時間だが私たちとも一緒に住んだこともあり、パパちゃんのこともずっと大切にしてくれていた。 娘さん一家を連れてお線香をあげてくれた。 『おっちゃん、間に合わんでごめんね』 そう言…