ペルシャ(イラン)発祥の菓子。アラビア語に入りファールーザジュと呼ばれた。でんぷんや豆粉に蜜や砂糖を加えに詰めたもの。冷まして大皿に盛り酥脂(バター類)をかけて食べられた。中国にも伝播し「八耳搭」と呼ばれた。 イスラーム世界の菓子 東アジアへの伝播 参考文献 イスラーム世界の菓子 10世紀の地理学者イブン・ハウカルは、この菓子はイスラーム勃興以前に巡礼者の要望により、メッカに持ち込まれたと伝えている。また11世紀後半の歴史家ハティーブ・アル・バグダーディーの『バグダード史』によれば、この菓子を客に振る舞う主人は「洗練された舌と教養を持つもの」と賞賛されたという。 パールーダのアラビア語名である…