「樹氷の街」という合唱曲をご存知ですか? 中学1年の合唱コンクールで、3年生が歌っているのを聞いて旋律の美しさに感動しました。それから高校3年まで5年間、毎年この曲を自由曲にリクエストしたのですが、1度も歌うことができませんでした。 そんな思い入れのある曲と同じタイトルの小説に出会い、「え?まさか・・・?」と思ったらそのまさかでした。 この小説は、辻村深月さんの「光待つ場所へ」という短編集の1つです。中学3年生の合唱コンクールを舞台に繰り広げられる物語ですが、それぞれのキャラクターを同級生にあてはめ、思い出に浸りながら読みました。 当時の自分の姿も思い出して、ちょっと恥ずかしいというか、くすぐ…