平城宮の東北に位置する 総国分尼寺「法華寺」では、 天平時代から、毎年4月1~7日に、 雛人形の段飾りの原型とも言われる 「ひな会式」(ひなえしき)が執り行われています。 「ひな会式」 法華寺 「ひな会式」 奈良時代から続く「ひな会式」とは、 法華寺を開いた光明皇后の遠忌法要で、 平安時代の仏教説話集の 『三宝絵詞』(さんぼうえことば)にも 記載されている伝統ある行事です。 光明皇后が蓮池を歩く姿を写した とも言われている国宝の本尊「十一面観音」の 前に設けられた段上には、 可憐な子供の姿をした高さ20~30㎝の 小さな人形「善財童子」(ぜんざいどうじ)を 50体余りを祀って、 7日間に渡り法…