はじめに 「本当は使うべきなんだろうな」 そう思いながらも、ある薬を自分の判断で使わなかったことがあります。 私は医師です。 患者の立場にもなりました。 そして、エビデンスに基づく治療の重要性も、十分理解していたつもりです。 それでも私は、免疫抑制剤を使いませんでした。 治療の始まりと迷いの入り口 病名は重症筋無力症。 原因の一つとして胸腺腫も見つかり、外科的な対応も行いました。 治療の中心は、ステロイドパルス療法。 急性期の症状に対して一定の効果も得られましたが、 顔のむくみ、体重増加、倦怠感といった副作用が重くのしかかってきました。 そんな中で、主治医から提案されたのが、 次のステップとし…