人生7割で良し がん闘病中の千恵が実践していた主な治療は、標準治療と食事療法。 もうひとつ、治療の土台として重要視していたことがある。 「心の持ちよう」だ。 具体的には、笑うこと、ぼーっとすること。 千恵は、仲良しの友人とお茶を飲み、映画を観て、公園を散歩した。 ストレスをため込まず、頑張りすぎないことを心がけた。 がんは、低体温が大好物だ。 だから、悩まず、悲しまず、リラックスして副交感神経を優位に保ち、体温を上げる。 頑張りすぎないことが、免疫力アップにつながると信じた。 つまり、100点満点を目指さない「人生7割」の生き方。 千恵は、そうした免疫療法を提唱する安保徹先生(新潟大学医学部)…