■『彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠』(樋田毅、文芸春秋、2021)を少し前に本ブログに書いたが、より整理した形で再度取り上げます。 革マル派に殺害された文学部の川口君の一年下の後輩でその後朝日新聞記者になった著者が、半世紀後に当時の状況を生々しく描き出し、当時の革マル派幹部を尋ね歩いたりしています。 この著者の周囲ではリンチにあい登校できず退学した学生多数だったようで、学問の自由以前の状況です。 ただし、何となく革マル派だけを槍玉に挙げて、トカゲの尻尾切りに持ち込もうという気配があります。 そもそも中核革マル戦争は、中核が革マル派の海老原君をリンチ殺害して大学病院の前に放置し…