★★★★☆ あらすじ 窃盗癖のため精神科に通う女性を起点に、その関係者たちの過去や未来のある一時期の様子が描かれていく。ピュリッツァー賞、全米批評家協会賞受賞作。原題は「A Visit from the Goon Squad」。 感想 窃盗癖のある女性の物語から始まり、その次は彼女の上司、その次はその上司の青春時代の友人と、各章で主人公が変わっていく。連作短編集のような小説だ。そして時代設定も各章で変わり、ある章では若き成功者だった人物が、ある章では孤独な老人として登場したりする。 最初は主人公がどんどんと最初の主人公とは遠い存在になっていき、最終的にはインドの山奥に住む村人みたいな全然関係の…