ヤマトタケは、何故遺言で「雲居に待つ」と告げたのでしょうか。これを考える際に理解しておきたいのは、「雲」と「クマ」の近似です。 クマは現代キャラクターとしては愛くるしい存在ですが、実際に人里に現れると忌み嫌われる害獣です。ホツマの「クマ」は、「隈」「苦魔」と漢字表現するような、遠ざけたい存在です。地名の「熊野」は、「シムの蝕み=宿命的穢れ」によって荒れていたソサノヲが犯した罪をイサナミが封じ込めた「禁忌地」を意味します。「曲がったもの」「歪んだもの」「暗くこびりつくもの」が、「クマ」です。 「クモ」は、「クマ」の流動的な状態のものを表します。「まま」は天、「もも」は地、なので逆のような気もしま…