「ママ、それずるい!」 きょうだい育児をしていると、一日に何回も聞くセリフ。 パンの大きさ。ジュースの量。テレビの順番。 ぜんぶ同じにしなきゃいけない気がして、私はずっと“完全な公平”を目指していた。 でもね、最近ちょっと気づいた。 公平なんて、最初の一口だけでいい。 たとえば朝ごはん。 ポケモンパン、味はバラバラ。好きな味も違う。食べる量も違う。 それでも、最初に配るときだけは「はい、同じタイミングでどうぞ!」 ここだけは、平等にスタート。 あとはもう、それぞれのペース。 早く食べる子。ゆっくり味わう子。途中で飽きる子。 全部そろえようとすると、ママの眉間だけがそろっていく。 でも、スタート…