1日1区切りずつにんじんと孫子を読む「1にんじんと1孫子」が終わって、こないだはにんじんの感想を話した。今日は孫子を話していく。 (書いた後に分かったこと…タイトルの「心を割く」は誤用表現です。正しくは「心を砕く」や「時間を割く」となります。しかし、記事の趣旨として、自分的にはやはり「心を割く」を使いたく、このまま書き残します。比喩表現ととらえて頂ければ幸いです。ニホンゴムズカシイ!) 新訂 孫子 (岩波文庫) 作者:金谷 治 岩波書店 Ama zon いわずと知れた有名な兵書。知りたいことしか学んでこなかったので、この分野はミリしらに近い。 現代として解釈した時に無理があるように感じて、さら…
中国の歴史ドラマを観ていたら、名もなき武将が、 『いでよ! 風林火山!!! 敵をせん滅せよ!!!!』と言い、 強そうな兵士が4人出てきた。 (ん? (風林火山)??? なぜ中国で???)と思ったけど、 確か、風林火山の元になったのって、 孫子でしたよね??? 孫子の兵法書に記載されていた、 【疾如風 徐如林 侵掠如火 不動如山】 ※間違えがあったらごめんなさい。 日本語だと、 【疾きこと風のごとし 静かなること林のごとし 侵掠すること火のごとし 動かざること山のごとし】 でしたかね。 武田信玄が【風林火山】と旗に書き、 どうのこうのと聞いたことがあります。 (どうのこうの)の部分は、ね。。。 …
「孫子」厚さ8ミリの本(岩波書店版) わずか十三篇の兵書 孫子「孫子の兵法」に関する本は、意外に沢山でています。結構分厚い本が多いですが、殆どは、無理やりに水増しした内容になっています。 岩波書店版は、ちょっと読みづらく感じる人も多いでしょうが、余計な解説が少ないので返って理解しやすく感じました。 岩波版も「漢文」「古文的な読み方」に「注釈」。そして「現代語での読み方」に分かれていているので、実質2ミリ弱、34頁程度の本なので、直ぐ読めます。 「孫子」紀元前500年頃に書かれた「兵書」 頭ごなしに「古い」という人も居ますが、読んでみると面白いです。 私がこの本を読んで感じたのは、 「現代の戦争…
非天夜翔が好きすぎて自分が読むために200話翻訳しました。万が一同じような趣味のかたが読んでおもしろいと思って下さったら是非原作を正規のルートで手に入れて読んでみてください。営利目的ではありません。要求があれば、すぐに削除します。 ーーー 第45章 故人の子: 幸いにも耿曙はこの待ち伏せ攻撃で命を落とすことはなかった。死傷者数はまだ出ていないが、惨敗とまではいっていないはずで、玉璧関まで戻れば、改めて反撃し洛陽を奪い返すのは難しくない。問題は、太子霊(リン)と交渉する必要があるかどうかだ。汁琮は騎虎難下、―虎に騎ったはいいが降りられない― 局面に陥った。 「どうぞよく考えてください。おいやでな…
非天夜翔が好きすぎて自分が読むために200話翻訳しました。万が一同じような趣味のかたが読んでおもしろいと思って下さったら是非原作を正規のルートで手に入れて読んでみてください。営利目的ではありません。要求があれば、すぐに削除します。 ーーー 第32章 紫金牌: 3日後、姜恒が目を覚ますと、寝台の上に羅宣が山を下りてとってきた冬服が重ねてあるのを発見した。 この日はちょうど下元節で、夕方、姜恒は高台に行った。羅宣が紙灯をつけて点灯すると、紙灯はゆらゆらと揺れながら上がっていった。 「下元節ですね。」と姜恒は言った。「項師伯に灯を送っているのですか。」 羅宣と姜恒は新しい服に着替えた。羅宣は姜恒を振…
概要 上海(松江府)のあゆみ 孫呉の海港【古代】 「上海」の誕生【宋・元】 明代の上海 黄浦江の逆転劇 徐光啓の倭寇体験 マテオ・リッチの目線 開港前夜の繁栄【清】 綿業の聖地として 松江綿業の起源【黄道婆】 綿業と農家の事情 徽商がつなぐ綿産業 塩政と徽州黄氏【塩屋】 倭寇の海 倭寇が呼んだ倭寇 後期倭寇と王直【汪五峰】 倭寇の残り火【戚継光】 美術界の新局面【董其昌】 名勝案内 豫園 上海城隍廟 龍華寺 南翔双塔 泖塔 参考文献 【シリーズ】 【水都百景録】州府ガイド(1)徽州府 - 壺中天 【水都百景録】州府ガイド(2)蘇州府 - 壺中天 【水都百景録】州府ガイド(3)揚州府 - 壺中天…
非天夜翔 山には木があり 第18章 太史官: 炎暑の夏の午後、姫珣(ジシュン)の目は明らかに赤く腫れていた。 姜恒は戸惑いながら王を見てから、隣に座っている趙竭(ジャオジエ)を見た。 彼はいつもそこにいて、影の中に隠れている。姫珣がいる場所であれば、彼も必ずいる。 趙竭はきっと気づいたはずだ……姜恒は少し怖くなった。史書にあったように、自分を殺して口を封じるだろうか?いや、耿曙がそうはさせない。ただその場合、自分たちの新しい家はなくなり、またあちこちをさまよう生活に戻ることになる。だけど虐げられた天子は、どうするつもりだろうか?諸侯たちに助けてもらう?助けに来る人なんているのだろうか?そ…
宇宙の果ての本屋 現代中華SF傑作選 作者:顧適,何夕,韓松,宝樹,陸秋槎,陳楸帆,王晋康,王侃瑜,程婧波,梁清散,万象峰年,譚楷,趙海虹,昼温,江波 新紀元社 Amazon 中国SFは「三体」が面白かったので短編アンソロジーにも手を出してみました。10点満点で読書会参加者の平均点が最も高かったのは、王晋康「水星播種」(平均9点)でした。今回の「誰得賞」です。読書会の主な声は以下のとおり。点数は個人的な点数で、参加者の平均点ではありません。
1日「1にんじんと1孫子」を始めてしばらく経った。 1日1区切りずつ、両方とも読み進めるというもの。 風呂で本を読むことが日々のお楽しみなんだけど、最近はちょっと趣向を変えて遊んでいる。 今までは20代前半の頃読んだ小説(江國香織、よしもとばなな、平安寿子など)の再読が中心だった。昔は感傷的な世界にどっっっぷり浸かっており、生きるのもさぞ辛かったろうと読み返しながら思う。 わたしはどうやら少し鈍感になれたようで、ずっとこの系統を再読してたら自家中毒を起こしそうになった。感傷的すぎるのは今の自分によくない。 長くなったけどそんなわけで、「1にんじんと1孫子」にたどり着いた。今日は2書を選んだきっ…
さて、今回陸抗の紹介、5回目じゃな。今回は3方面の侵攻軍に対してどのように対処していったか、そこを見ていくとしようかのう。
EF ^^/ 然修緑 第2集 第9回 一、想夏 (8) 門人学年 エセラ (美童 齢十三) 「息恒循」齢 立命期・少循令・鐡将 闘いから、戦いへ 一、心を鍛える イコール 闘い 二、敵を亡ぼす イコール 戦い 亜種記にあったムロー学級の先輩たちは、闘った。 それで、よかった。 でも、ぼくらは、戦わなければならない。 時間は、止まってはくれないからだ。 {日|ひ}の{本|もと}最古の兵書、『闘戦経』を読んだ。 兵者は{稜|りょう}を用ふ。 兵を使う者は、鋭気や威厳といった気力がなくてはならない。 動機付けの質に{因|よ}ると思う。 その目的が、世のため人のためで崇高であり、強い使命感が{漲|みな…
洋学史学会若手部会では下記日程にて、総会と4月例会を開催いたします。例会はどなたでもご参加いただけますので、ご関心のあるかたはご参集ください。※対面・オンラインの併用での開催です。 【洋学史学会若手部会総会・4月例会】◆2024年度 洋学史学会若手部会総会(Zoom併用)日時:2024年4月6日(土)13:00~13:50会場:電気通信大学(東京都調布市) 東1号館806教室(Zoom URLは後日、総会議題と同時配布を予定)※洋学史学会若手部会正会員のみ対象◆洋学史学会若手部会4月例会(Zoom併用)日時:2024年4月6日(土)14:00〜17:45 ※終了後に茶話会、懇親会を予定。会場:…
昭和47年5月25日発行 昭和53年3月5日28刷 大阪大学の前身とされる適塾の校祖は緒方洪庵である。洪庵は12歳の時、流行したコレラで隣の人達が次々に死んだのを見て医師を志した。道徳性が高い洪庵だったからこそ日本赤十字を創設した佐野常民らが出たのも不思議ではない。長与専斎が書いた通り適塾は当時全国第一の蘭学塾だった。村田蔵六は、周防国の百姓医の生まれで、諸事一切余計なことはせぬという方針を持ち、畳一枚で独習した。蔵六は長崎で1年修行した後再び適塾に戻り塾長となった。梅毒の書物を岡山に行き書き写しに行った。そこで碧眼の失本イエと出会う。彼女は、30余年前に来日したシーボルトの遺児だった。再び適…
EF ^^/ 然修緑 第2集 第7回 K2694年 想夏 エセラ 立命期 少循令 鐡将 警醒から学ばねば、自覚は邪知に堕ちる 知命に残された猶予は、あと一年。 十四の年から運命期に入り、晴れて{武童|タケラ}となる。 この一年で{仕来|しきた}りの旅を終えて知命しなければ、{美童|ミワラ}のままで、運命期ではなく、無知運命期となる。 先人の教え……古教は、現世の危機を救う{警醒|けいせい}である。 それを自覚するが、学問。 {聖驕頽砕|せいきょうたいさい}の戦いで国が亡んで以降、日本人は、学問をしなくなった。 {日|ひ}の{本|もと}の国を被保護国として合法的に占領したアメリカも、敗戦の混乱に…
2014年10月10日第1刷 2021年7月25日第2刷 「晩年の孫権は老耄であった。あとつぎを二人立てて争わせ、諫言を呈した良臣を誅した。次代の皇帝は幼く、呉の国政を託された諸葛恪は軍事に着手。一度は魏に大勝するが、続けて無謀な遠征を行う。勝つということは智慧を育てないともいえる。一方、魏では曹爽一門が族滅され、政権の中枢が曹氏から司馬氏へと移ることになった。」 太子孫登の死去後、孫和が太子となり、孫権の弟の孫覇も魯王として処遇を等しくした。それは争いの元だと雇譚が上疏した。雇譚の祖父雇雍が死去後は、国政を任せられるのは陸遜しかいなかった。全琮、孫弘、全奇らの讒言を真に受けた孫権は、雇譚、雇…
「―――」 七里は、気合で、誘った。 歳三は動かず。 七里は踏みこんだ。 とびあがった。 上段から、電光のように歳三の左籠手にむかって撃ちおろした。 が、その前、一瞬。 歳三はツカをにぎる両拳を近よせ、刀をキラリと左斜めに返し、同時に体を右にひらいた。むろん、眼にもとまらぬ迅さである。 戞っ と火花が散ったのは、和泉守兼定の裏鎬で落下した七里の太刀に応じたのだ。七里の太刀がはねあがった。体が、くずれた。 十年ぶりぐらいに『燃えよ剣』を読みました。 それまでは新潮文庫版(上下巻)の改版が出るたびに買い直していたのですが、2020年に文藝春秋から新書判で一巻本が出たとのことで、購入し、四度目の司馬…
昨年の主だったところで結果を出した編成を深山さんが挙げてたのでup その2 妲己肉歩 陸遜 深慮3術 掩日熟慮 張機 正始3軍 博浪仁心 妲己 塁実利兵 別鳴惑言 張角が墜落したため、多くの人が高火力である陸遜の採用を考えはじめた 甘寧晋隊 甘寧 汜水及鋒 彤素至策 司馬炎 始計3軍 博浪仁心 司馬昭 塁実渾水 游飄筹算 杜預張寧 杜預 疾戦追撃 鳥号驍鋭 張寧 始計利兵 博浪仁心 張機 塁実渾水 博浪仁心 暴撃 甘寧 及鋒汜水 鳥号熟慮と書かれているが、一般的には彤素至策 張機 3軍渾水 承影天資 劉禅 始計反計 博浪艮止 深山さんではないが、この形を研究している人によれば、反計渡せない場合…
中国武術の源流は長く、歴史は悠久で、哲理が豊富である。本文では、武術における剛と柔、動と静などの相互関係についていくつかの見解を述べる。各位の拳友からのご指摘をお待ちしている。 一、武与術的関係 「武」には威武と用武の意味があり、精神的に全てを圧倒する気概と技撃時の功力及びその応用を指す。「術」には戦術技術の意味があり、技撃時の形勢に応じた対応能力や剛柔、動静、奇正、虚実の応用、時機の把握、各種技撃技術を意味する。 武術の関係は相互に結合し、また相互に区別される、独立かつ依存し、高度に統一された弁証法的な関係である。威武は用武を基礎としており、一定の功力及び応用能力がなければ、精神的に全てを圧…