笑いのある世界に生まれたということ (講談社+α新書) 作者:中野信子,兼近大樹 講談社 Amazon この世界の終わりを見守るしかないような現代を、それでも生まれて命をもらった人間として生きてゆくには、笑いというものが必要なんだということを、あらためて自覚させられた。 きっと昔は、笑う場が身近にあって、それがお祭りだったり、地域の行事で集まったあとの打ち上げだったり、大家族での会話の中に笑いがあったわけだけど、今は、家族は共働きで家に帰っても誰もいない、地域の祭りや行事もなくなりつつあるし、自然と笑う場所が身近からなくなっていった。 それでも人には、明日を生きるために笑いが必要だから、テレビ…