夫人が監督を務める道場「EDGE&AXIS」で教え子たちの練習を見守る内柴氏(撮影:丸井 乙生) 2004年アテネ、08年北京五輪柔道男子66キロ級を連覇した内柴正人氏は現在、熊本県内の温浴施設でマネジャーを務めている。18年からキルギス共和国の柔道総監督に就任し、19年秋に帰国した後は柔術と柔道の練習をしながら働く、いち社会人となった。 これまで、彼はどんな日々を過ごしてきたのか。内柴氏本人がつづる心象風景のコラム連載、今回は、「生き方が分からない」話。 仕事にも慣れ、当初は難しかった売上計算、ポンプ修理も手早くできるようになった。家族がいて、仕事を得て、夫人が開いた道場の手伝いがある。時に…