高齢者の転倒事故は介護施設で発生する事故のなかでも最も多い事故だと言われています。このような事故が発生する理由としては、利用者の体力や振る舞いに関するもの、施設内の環境要因、提供される介護サービスなどさまざまなものがあります。 施設利用者の転倒事故を予防するためには、介護施設内の行動規範の確立や、利用者および介護職スタッフへの適正な教育などが必要です。介護施設で利用者が転倒しやすい3つの理由について、それぞれ詳しく見てみましょう。 まず最初に挙げられる理由が、加齢に伴う筋力の低下や視力の悪化です。加齢に伴う変化で体重を支えられなくなると、視界や足元が不安定になり、ふとした衝撃に耐えきれず転倒し…