耳を疑う言葉が飛び出したのは、大臣に就任して3カ月後の2022年11月9日夜だった。 同じ岸田派の武井俊輔外務副大臣のパーティーの席でのことだ。 「法務大臣というのは、朝、死刑にハンコを押しまして、それで昼のニュースのトップになるというのは…そういう時だけ、という地味な役職なんです」 葉梨康弘法相は自虐的に自身の仕事を表現しようとしたのだろうが、現役の法務大臣があろうことか、「死刑」をネタに笑いをとろうとしたのだから、開いた口が塞がらない。 東京大学法学部卒の葉梨氏は警視庁の官僚を経て、葉梨信行元衆議院議員の三女と結婚。 その後、政界に進出したキャリアの持ち主だ。 6期目にして、2022年8月…