従来、対面でのミーティングが当たり前だった時代には、物理的に移動する時間があり、それによって、ある程度「ミーティングではない時間」も存在していました。しかしリモートワークが普及する中で、「1日中隙間なくミーティングが入ってしまっている」という方も数多くいらっしゃるかと思います。 このような状況は、たしかに「合理的」な側面はあり、私も日々、スピーディーに多くのミーティングを行えることの恩恵を感じています。ただ一方で、1時間ごとの枠の中で議題を対処するばかりで、「十分に会話を行えていないのではないか?」と感じることも少なくありません。 かつて、民族学者の宮本常一が書いた有名な話に「寄り合い」があり…