─ 一陽来復 ─陽の光が伸びるとともに陽の気が強くなっていく頃 『冬至』。一年でもっとも昼の時間が短い候になった。 冬至は、天文学的に捉えれば日照時間が一番短い日と冷静そのものだが、中国の「易経」では一陽来復の候、西洋占星術では四季の変わり目として重視される日である。しかも、今日は昨年から始まった「風の時代」の2年目の始まりの日である。また、暦法では一年の干支が切り替わる時とされている。しかも、二十四節気では冬至が一年の始まりとされている。 いわば冬至は、運気の変わる時であり、一年の始まりの時でもあるという極めて重要な候であり、一日なのだ。 ちなみに、江戸時代の『暦便覧』には「日南の限りを行て…