小学生の頃に観ていたいろいろなドラマの中で、登場人物に妊婦がいると、たいていは後半の回で出産していた。その出産シーンを、小学生の私は、感動シーンとして捉えることは一切なかった。人間も交尾をするものだとは全く想像しなかった頃、性的な関心だったかどうかは自分でもわからないけれど、痛みや苦しみに喘ぐ役者の演技は、私の快感を満たすようなものだった。私の浅い人生経験からは、痛みや苦しみは想像できないから、ただ女優が喘いでいるのを眺めるだけだ。(もっとも、出産シーンが表象するのは、痛みや苦しみやリスクよりも、結局は「奇跡」みたいな言葉で美化される部分が大きいから、余計に想像力は働かない。世の中の女性はみん…