刀剣好き怪談好きに持ってこいのこの本は、日本刀をメインにした28作からなる逸話集です。 日本刀も名刀になると「号」がつけられますが、その由来となる逸話が載っています。 日本刀は古来より神的な役割をもっているせいか話の中も妖怪退治ものが多く、悪を断ち切る意味合いが強く込められていたのかもしれません。 如何にこの刀が優れているか、主人にとって勝利を与える存在かということが読み手に伝わるようにドラマティックに作りあげられているので、それぞれ短編ながらも、読み応えのある作品です。 そしてもう一つ、楽しいと思ったポイントは話の後に、登場した刀剣を作った刀工について著者が解説をしているところです。日本刀は…