フランスの社会学者であるエミール・デュルケームの『社会分業論』の講義を聞き、読んでみたので、感想と思い出したことを書く。 関心を持った部分のひとつは、「個人はたくさんの人と広く結びついて依存しなければ、食事をすることも、服を手に入れることもできません。」の所である。いたって当たり前に聞こえるが、それらの事実を感情をもって意識しているだろうか?例えば「感謝とか…」。もちろん、そんなヒマはない。自分が今日生きていければいいのだから…。 続けてデュルケームは、「分業の真の機能は、連帯感を創出することである。」とも言い、一方で“近代では機能的な結びつきや事実的な連帯は広がっているのに、人々の<連帯感>…