プロスポーツにおいて、新規参入チームに対して、既存チームに所属する選手の一部を振り分ける制度。
既存チームは一部の選手をプロテクトしておき、残りをドラフトにかける。
エクスパンションドラフトとも言う。
日本プロ野球において、ドラフト制度が誕生した1966年以降、
球団の増減は行われず、12球団で運営が行われていた。
2004年11月8日、大阪近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブの合併により初めて行われる。
既存2球団の選手は、合併球団のオリックス・バファローズと、
新球団として誕生した東北楽天ゴールデンイーグルスにそれぞれ分配された。
公平に行われるべき分配ドラフトであるが、当事者同士で分配することや、
吸収する側の球団が優位に立つことが問題となっている。
2004年の分配ドラフトも例に漏れず、戦力が偏る結果となってしまった。
新規参入球団の選手確保のため、既存球団でプロテクトされなかった選手を対象に新規球団が指名を行うエクスパンションドラフトを実施。
5月中旬までに既存球団は、プロテクト選手のリストを提出し、エクスパンションドラフトを実施。新人選手選択会議にて発表する。
プロテクト人数に制限はないが、4名以上プロテクトすると、3名より超過した人数分だけドラフトでの指名巡目が後になる。
プロテクト選手とは次年度にはA契約を締結しなければならない。
プロテクトされなかった選手で、エクスパンションドラフトに指名されなかった選手は、再び既存チームに優先交渉権が発生する。
2006年は富山グラウジーズと高松ファイブアローズが対象となったが、両球団とも指名せず。
2007年はライジング福岡と琉球ゴールデンキングスが対象となった。うち、福岡はディアン・ティエルノ・セイデゥ・ヌロ(高松ファイブアローズ)と陰承民(富山グラウジーズ)を獲得した。