不等辺三角形の形をした標高628mの高崎山は別府湾につき出るようにそびえている。猿で有名な高崎山自然動物園の最寄りに別大電車の別院前停留所が設けられている。昭和28年3月、猿の餌付けに成功して開園、さつまいもを求めて猿が餌場に出るようになり国内外からの観光客で賑わうようになった。「大分交通40年のあゆみ」(昭和60年4月刊/大分交通株式会社)によると、観光客増加の利便を図るため、1)2区間以上乗車した乗客に別院前の途中下車を認める、2)別院前停留所ホームを拡張、3)折返し電車の引込線と待合所を建設、とある。出現した猿の数を知らせる「ただ今〇〇匹」の告知板は好評を博し昭和31年に発表された火野葦…