前回の記事で、私たちは「安全な客席を捨て、資本主義のリングに上がる覚悟」について考えた。 実質金利マイナスという緩慢なインフレが進行する現代において、元本保証という名の判定負けを受け入れるくらいなら、多少の被弾を覚悟してでも市場というリングに立つべきだ――その結論自体に今も揺らぎはない。 だが、いざリングに上がる決意を固めた初心者を待ち受けているのは、もっと生々しく厄介な現実である。 「投資を始めようと思い立ち、とりあえず給与振込口座のある地銀の窓口に相談へ行った」 もしあなたがこの行動を取ったなら、その時点で試合は始まっており、すでに相手の強烈なボディブローを被弾している。なぜなら、親切な顔…