政治家または政党が支持の見返りとして特定の地域や団体に利益をもたらす政治的決定ないし行政措置が行われるように行動すること。
(猪口孝ほか編「政治学事典」弘文堂)
「朝日新聞戦後見出しデータベース」によれば、日本では1967年東京都知事選以降、マスコミに頻繁に使われるようになった。
選挙での当選を目指す政治家と自らの利益を望む有権者との政治的交換関係。国民の抱える不都合を是正することは政治家の行動として必ずしも否定されるものではないが、公共の利益の実現と比較して
といった点から、否定的にとらえられている。また、予算編成に影響力を行使できる与党政治家が有利となることから、選挙の公正を損なう点も問題であると考えられている、
しかし、代議士を国民代表と考えるか地域の代表と考えるかという代表観の違いなどから、議会制民主主義を採用する先進諸国ですべて必ずしも否定的に考えられているわけではない。とはいえ、政治腐敗が不法であり是認されないことは変わりはない。