制度改編派精神療法

制度改編派精神療法

(一般)
せいどかいへんはせいしんりょうほ

psychothérapie institutionnelle
病院の運営や活動だけでなく、医師・看護師・患者間の人間関係や視線をも病院環境を形成する《制度》と捉え、そこで生きられる分析と組み直しを重視するフランス精神医学の流派*1。 フランソワ・トスケル、ジャン・ウリ、フェリックス・ガタリなどが提唱する。 日本の取り組みとしては、精神科医・三脇康生など。



「psychothérapie institutionnelle」にかつてあてられた「病院精神医学」「制度的精神療法」という訳語が書籍『精神の管理社会をどう超えるか?』で問題化され、「制度論的精神療法」とされたが、さらに正確を期し、三脇康生によって「制度改編派精神療法」と提案された*2
その後さらに三脇によって、制度を使った精神療法という訳語が新たに提唱されている*3
訳語をめぐるこの試行錯誤は、単なる衒学趣味や気まぐれではなく、実際の取り組みに即した表現を求めてのものであり、その変遷や試行錯誤の中身を理解すること自体が、理解の近道になる。



*1:まったく同じ趣旨で、教育の運動もある(pédagogie institutionnelle)。 【参照:『学校教育を変える制度論―教育の現場と精神医療が真に出会うために』】

*2:【参照】: 雑誌『思想』2007年6月号 三脇康生 「精神科医ジャン・ウリの仕事――制度分析とは何か」

*3:第39回 日本芸術療法学会」(2007年10月27〜28日)

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