渡来人の元で唐の文化について学ぶ 今回の主人公は藤原氏繁栄の礎を築いた藤原不比等。彼は単に藤原氏の地位を固めただけでなく、古代日本のグランドデザインをも作り上げた人物であるという。 藤原不比等は乙巳の変で中大兄皇子と共に蘇我入鹿を討った中臣鎌足(後に藤原鎌足)の次男として659年に生まれた。鎌足は不比等を柏原一帯を本拠とする田辺史(たなべのふひと)一族に与えてその教育を託す。田辺史一族は百済から渡来した一族で、卓越した行政能力で朝廷に仕えていた。不比等はそこで徹底した唐などの学問を身につける。ちなみに不比等の名はこの田辺史から取っているのだという。 (adsbygoogle = window.…