表通りだけではない、裏通りや路地裏にも隠れた名人がいる。 こどもの日の増刊号に選んでみました。 今回ご紹介したいのは、私の中でもちょっと驚かされた和菓子屋さん。 JR成田線で成田から一駅。周辺は田園地帯で、無人駅・下総松崎駅(しもうさまんざきえき)があるのみ。 しばらく歩くと、かような場所に、という先にポツンと一軒家? シンプルな店構えの、いぶし銀のような和菓子店が現れた。 「老舗 大竹堂」の屋号。白い長暖簾。どこか隠者の気配が。 淡いオーラと同時にバリアも感じた。踏み込めない。 思い切って入ってみると、京都や金沢の老舗にも通じるような、生菓子類がシンプルに、ささやくように渋い輝きを放っていた…