目に見えるものしか信じない。目に見えるものすら信じない。自分の目さえも信じない。人間の感覚は怪しいものなので、林檎がそこにあればそれは”林檎”でそこに”ある”と思い込む。本当は林檎じゃないかもしれないのに。本当はそこにないかもしれないのに。もっというなら、林檎も自分も存在しないかもしれないのに。当たり前ではないかもしれないことを、当たり前だと思うようにできているのはどうしてだろう。それが常識だと刷り込まれているから?多分、空が青いのはなぜだろうと疑問に思わないのと変わらない。 この世のすべては自分が見ている夢か何かで、あるいは自分すらも誰かの夢の一部か創作物で、ある日突然目が覚めたら今まで見て…