古くて新しい『リア王』 『リア王』がベースだが、舞台は架空の炭鉱町。リア王に当たるのは女炭鉱主・室重セイ(岩崎加根子)、 亡くなった夫の跡を継いで炭鉱を取り仕切っている。 そして原作の三姉妹は今回は三人の息子となる。長女ゴネリルに当たるのは長男・室重龍之輔(斉藤淳)、次女リーガンに当たるのは次男・正之輔(田中孝宗)、三女コーディリアに当たるのは三男・文之輔(野々山貴之)。 そのように舞台設定や性別などが大きく違うため、台詞も大幅に変えており、テキレジというよりはオリジナルの要素が大きく、大胆な換骨奪胎といえた。 とはいえ大筋はきちんとリア王を踏襲している。 冒頭は舞台設定、人物紹介が入る。長男…