私は、俳優を目指す若者たちを何千人と見てきていますが、敬語や人をいたわる言葉を親からきちんと教えられている若者は、柔軟な言語感覚を持っています。彼らは、どんな役のどんなセリフに対しても理解が早く、いい演技をするようになります。 一方、そうでない人たちは、もともと言語を大事にするように育てられていないし、言語を尊重しません。(浅利慶太『劇団四季メソッド「美しい日本語の話し方」』文春新書、2013) こんばんは。姉が劇団四季で働いている関係から、これまでに何度かゲネプロ(全体リハーサル)を見る機会に恵まれました。劇場で四季の生みの親である今は亡き浅利慶太さんの姿を目にすることもしばしばで、「ボス」…