2006年4月。 私は「白いおばけのスー」と「マカマカの地球歩き マカマカロシアへ行く」2冊の絵本を出版した後、6年勤務した会社を辞めた。 理由はいくつもあったが一番の理由は、セコム株式会社が「白いおばけのスー」を監修したことで、出版社が貪欲になったことだった。同社とタイアップしてまとまった冊数を買取してもらう手法に味をしめたのである。さらには、おばけのスーのキャラクター版権料で儲けようとしていた。 作者HILOKOと私は、お金儲けのためにおばけのスーを生み出したわけではない。スーを使って儲けようとする人間が、どこからともなく集まってきたことに、私たちは辟易したのである。 HILOKOとも相談…