日有上人・化儀鈔[日達上人略解]⑥ 【101】一、法華宗の仏事作善に縁者親類の中に合力の子細之れ有り、是れは法華宗の人を能開とする故に世事を於いて他宗の合力有りとも世事は自他宗同時なり、法華宗能開と成れば所開の世事は自他同時なるが故に子細なきか云云。合力とは金品を出し合って援助すること。能開とは、よく開会する方、ここでは施主を指す。よって所開は開会された方、受ける方。当家の人が法事をなし、その席で親戚や縁者の中に金品を必要の人があってこの法事を機会に、その人を助けるために、金品を出し合っても(世間の無尽のごときもこれに入る)これは当宗の信者が施主となるので、たとえ他宗の人がまざっておって金品を…