北上次郎氏の書評稼業四十年を読んだ。これは北上ラジオの特別編で紹介されていた。www.youtube.com上のラジオでも言及されているし、本書のあとがきでも書かれているが、かって中間小説というカテゴリーがあった。私がその言葉を聞いて、意識していたのはたぶん高校生とか大学生の頃なので、35~40年ぐらい前になるのだろうか。しかし、いつの間にか中間小説という言葉は使われなくなっていた。中間小説いう言葉が使われなくなっていたことなど全然気にしていなかったのだが、北上氏が「中間小説」という言葉を持ち出して、久しぶりに思い出した次第でる。中間小説というのは私の理解では、純文学と大衆文学の中間の小説とい…