その日というのは、2016年7月26日。その日に何があったかを思い出す人も少ないだろう。けれども遺族や事件の関係者はその日が近づいたら何ともやるせない居心地の悪い気持ちになるはずだ。その事件の日は一日雨が降っていた。相模原障害者施設殺傷事件で、被告である植松聖(当時26歳)は、雨の日入所者19人を所携の刃物で次々と襲い刺殺した。また施設にいた関係者26人に重軽傷の怪我を負わせ、その罪(殺人等6つの刑が問われた)により2020年3月16日横浜地裁は、死刑を植松被告に言い渡した。植松はその施設「神奈川県立津久井やまゆり園」で職員として働いていたことがあった。彼のように差別的感情を何時の段階で抱いた…