青森県八戸市のみちのく記念病院で起きた患者間殺人事件。しかし、この事件で最も衝撃的だったのは、認知症の疑いがある89歳の医師が、遺体を確認せずに死亡診断書を作成していたという事実でした。 実は、この病院には「みとり医」と呼ばれる高齢医師が3人も存在し、中には車椅子での移動が必要な90歳を超える医師もいたのです。看護師が手を取って署名させることもあったという、驚くべき実態が明らかになりました。 この事件が浮き彫りにしたのは、日本の医師免許制度の根本的な問題です。先進国で唯一更新制度がない日本では、一度医師免許を取得すれば生涯有効。そして今、医師の高齢化が深刻化し、2036年には65歳以上の医師が…