貝山さんを四肢麻痺にした事故翌日、竹田くんはドキドキしながら市民病院に出勤する。警察が来ていないか?来てなかったとしても病院が事故を公表すれば竹田くんの外科医生命が終わる可能性が出てくる。 だが、看護師の挨拶はいつもと変わらず明るかった。脳外科医局を覗くといつもと変わらないノホホンとした光景。医療事故にコンプライアンス面で対応すべき医療安全はお茶を飲んでマターリとしており、何らかの対応をしている気配が全く無い。 竹田くんは、「この病院の医療安全体制はどうなっているんだ?」と思い、ネット検索する。出てきたのは『医療安全かるた』の紹介ページだった。