1、作品の概要 『十九歳の地図』は、中上健次の短編小説集。 『一番はじめの出来事』『十九歳の地図』『蝸牛』『補陀落』の4編からなる。 1974年に刊行された、中上健次のデビュー作。 文庫本で241ページ。 『十九歳の地図』が芥川賞の候補作にノミネートされた。 1979年に『十九歳の地図』が映画化された。 2、あらすじ ①一番はじめの出来事 康二は、仲間たちと一緒に山の中に<秘密>なる建造物を作り上げようとしていた。 養鶏を営むアル中の兄と、ヒロポン中毒の男と付き合っている姉。 複雑な家庭で育った彼は・・・。 ②十九歳の地図 新聞配達員で浪人生の「ぼく」は、地図で配達先で気に食わない家にバツ印を…