1. 通常、第四種動詞は、文末ではつねにテイル形で用いられる、とされる。 しかし、この一般的制約に反して、第四種動詞、例えば「そびえる」がル形で用いられる場合があることを、影山は指摘する。実際にインターネットで検索した例として、次のような文章が引かれている(影山太郎「属性叙述の文法的意義」p24, in影山編『属性叙述の世界』) イタリア北部にはアルプスの山々がそびえる。 そのゴルフコースの正面には富士山がそびえる。 支笏湖は、北側には恵庭岳、南側には風不死岳と樽前山がそびえる。 上海には数々の超高層ビルがそびえる。 影山は、これらの用例は、いずれも属性叙述に用いられていることを指摘する。その…