それは昨年の10月のこと 普段あまり鳴らない僕の携帯電話が突然鳴った。 「千葉マリンマラソンに一緒に出ない?」 高校時代からの友人だった。 なんでも彼は、会社の同僚に誘われて、昨年も千葉マリンマラソンに参加。 たかだが5km走っただけでヘロヘロになり、泣きながらゴールをしたらしい。 その後、意を決してマラソンを習慣にしようと試みるも、2~3週間でリタイア。 今年も自分を奮い立たせるため、練習もしていないくせに申し込んでしまい、自分を追いつめようとしていた。 が、やはり自分一人では不安だったのだろう。 僕のところに誘いにきたのだ。 僕と親友は高校時代、軟式野球部の部員だった。 卒業して19年、当…