生前の言葉が本の帯に 千恵はブログで「六本松さくら」のハンドルネームを名乗った。 「六本松」は、自宅近くの地下鉄駅名。 隣の駅が「桜坂」だから、名は「さくら」。 いい加減である。 その「六本松さくら」が、本の帯を書いたことがある。 「いのちをいただく」初版の帯(2022年9月10日撮影) 食肉センターで解体される牛の「みいちゃん」と女の子の関わりを描いた「いのちをいただく」(西日本新聞社)。 右が初版。左が最新版。本の題字は6歳の娘が書いた(2022年9月10日撮影) 千恵が他界した後、僕が編集に携わった本である。 「朗読を聴いて、うちのムスメが食事を残さなくなりました」 原文を読んでいた千恵…