今回は、昨年の東京都知事選について考えていきたい。と言っても、当選した小池百合子知事のことでもなく、予想外の苦戦で3位だった蓮舫元議員についてではない。次点に躍進した石丸伸二氏についてだ。それも、石丸現象と呼ばれた熱狂的な支持者の活動についてではなく、安芸高田市長を辞職して、東京都知事に立候補したことの是非についてだ。 一般に、公職は選挙民に付託されて就くものだから、人気を全うせず、辞職するのは望ましくない。ただ、市議会議員が県会議員に立候補したり、県会議員が国会議員に立候補するのは、より高い次元で政治理念を実現しようとしているのだから、批判はおこらないのだろう。 ただ、広島の市町村長を辞職し…