ロゴスと巻貝 作者:小津夜景 アノニマ・スタジオ Amazon 『ロゴスと巻貝』小津夜景著を読む。 友人の家に行くと、真っ先に目にしたいのが本棚だ。どんな本を読んでいるのか。想像通りだったり、想像外だったり。本棚には、その人そのものが詰まっている。他人の本棚を見るのは好きだが、自分の本棚を見られるのは恥ずかしい。裸を見られるよりも恥ずかしいかもしれない。 この本は、まるで著者の本棚を覗くような気分で読むことができる。それと本を述べるとともに自分の人生についても短く述べているので繋ぎ合わせると作者の人生が見えてくる。 まずは、本読みの言い訳(?)から。 「わたしはこれぽっちも読書家じゃないのであ…