下は、主にマリー=フランス・イルゴイエンヌが取り上げている「モラル・ハラスメント」の実例です。これは、「怒鳴る」「罵倒する」といった類のものでないことに注意する必要があります。 何年にもわたる意味不明の不機嫌さ、当てつけのような態度、嫌味な否定の仕方などが「モラル・ハラスメント」であることが、判断できると思います。これは夫婦間や男女間のものとは限りません。 イルゴイエンヌの言う「モラル・ハラスメント」の例 ・口調や態度などで、相手に対する否定感、軽蔑、嘲弄、非難などを仄めかす。 ・自分を被害者の立場に置く。自分に同情させる。寛容な態度で接するように仕向ける。 ・ほのめかしや当てこすり、冗談とい…