大学4年生の秋、私は締切ギリギリまで卒論を書いていた。 学部のルールで「最低でも4万字」書く必要があり、 400字詰め原稿用紙、100枚以上の超大作。 だいぶ苦労して、締切当日の朝、なんとか仕上がった。 提出要領を見ると、「同じものを2部提出すること」とある。 慌てて家のプリンターに用紙をセットし、印刷を始めた。 1部仕上がり、表紙をつけて糸で綴じている間に もう1部を印刷し始めたのだが、 最初の1部は両面なのに、もう1部は片面印刷になっていることに、 終わってから、気がついた・・・。 「同じものを2部」という要領なのに、明らかに分厚さが違う。 大学への移動時間を考えても、家に残っているコピー…